学術書のOAと二重取り問題(記事紹介)

2013年08月13日

北米・中南米 ヨーロッパ

" Open Access (Books) vs. Double Dipping:An Ongoing Struggle "(参考訳:(書籍の)オープンアクセスと二重取り問題- 続く戦い)と題するHybrid Publishing Lab 8月6日付記事を紹介する。

出版社が著者や公的助成機関に論文掲載料を課金し、大学図書館や読者にも購読料を課金する"二重課金"は許されるべきではないが、これが"書籍"となると問題はさらに複雑になる。

例として、ドイツでは学術書をオンラインと印刷物で販売する際は、出版社が著者に印刷補助費を要求することは一般的で、著者や助成機関は学術書を補助費なしで出版することは経済的には成り立たないと、これを認めている。

学術書出版のOA化は単に、「読者負担モデル」から「著者(所属機関)負担モデル」への移行にとどまらず、学術書発行の経費再分配であり、この問題は長期の課題だとしている。