欧州:「オープン」を研究と高等教育のデフォルトに(政策提言書)

2013年08月23日

ヨーロッパ

e-InfraNetが " 'Open' as the default modus operandi for research and higher education"(参考訳:研究と高等教育のデフォルトとしての「オープン」)と題する政策提言書を発表した。
要約はこちら(PDF12ページ)、全文はこちら(PDF82ページ)。

多種多様な「オープン」の背景や原動力、実績、効果の概要を示し、欧州における研究と高等教育の「オープン」化促進を欧州委員会(EC)へ提言する文書で、12か国(アイルランド、英国、オランダ、ポルトガル、ラトビア、スペイン、フィンランド、ハンガリー、トルコ、イスラエル、ギリシア、ベルギー)の12組織から成るコンソーシアムが、第7次研究フレームワーク計画(FP7)の助成を受け、e-InfraNetプロジェクトとして2011年11月に開始した調査検討の結果をとりまとめたもの(本文は2013年初作成)。

提言(要旨)
1.欧州各国の政府や研究助成機関、研究機関、大学は、公的助成による研究活動において「オープン」をdefault (規定、標準、デフォルト)とせよ。
2.オープン化開発メソドロジー(Open Development Methodology: ODM)原則を採用せよ。
3.オープン化への研究者の関与、協力を促せ。
4.オープン化に携わる研究者や職員に適切なトレーニングを実施せよ。
5.オープンe-基盤の重要な要素として、システム、サービスの相互運用を継続支援せよ。
6.ECは、オープン分野の研究開発への投資を継続せよ。

[ニュースソース]
e-InfraNet:'Open'as the Default Modus Operandi for Research and Higher Education – DigitalKoans 2013/8/21