科学データを保管・共有するプラットフォーム"Figshare"の機関版が登場した。
英Figshare社の創設者Mark Hahnel氏は、その背景や特徴を次のように語った。
★2013年に入り機関版の提供方法を考え、春以降、Imperial College Londonや米・豪のパートナーと組んでサービスを試行してきた。
★分かったことは、研究データ管理の必要性と、研究の価値の定性化、高度化へのニーズである。
★このニーズは、データのオープンアクセス化を求める資金提供者のルールに一部由来する。大学でも、過去に在籍していた研究者のデータへアクセスする必要がある。
★機関版は、大学がサイトライセンスを取得し、Shibboleth認証により、研究者にデータ保管のプライベート/共有スペースを提供する。
★大学にとって重要なのは、オープンかクローズドかではなく、「管理」である。オープンかクローズドかはクリック一つで変更できる。
★Altmetric社やSymplectic社と連携し、データアクセスに関するメトリクスを提供する。
★データを機関リポジトリへ送付したり、データやメトリクスを研究評価用にエクススポートすることができる。
[ニュースソース]
Figshare launches institutional version –Research Information 2013/9/5
参考:DataCite登録データベース figshare - NICT