Figshare機関版、登場

2013年09月06日

ヨーロッパ

科学データを保管・共有するプラットフォーム"Figshare"の機関版が登場した。

英Figshare社の創設者Mark Hahnel氏は、その背景や特徴を次のように語った。

★2013年に入り機関版の提供方法を考え、春以降、Imperial College Londonや米・豪のパートナーと組んでサービスを試行してきた。

★分かったことは、研究データ管理の必要性と、研究の価値の定性化、高度化へのニーズである。

★このニーズは、データのオープンアクセス化を求める資金提供者のルールに一部由来する。大学でも、過去に在籍していた研究者のデータへアクセスする必要がある。

★機関版は、大学がサイトライセンスを取得し、Shibboleth認証により、研究者にデータ保管のプライベート/共有スペースを提供する。

★大学にとって重要なのは、オープンかクローズドかではなく、「管理」である。オープンかクローズドかはクリック一つで変更できる。

★Altmetric社やSymplectic社と連携し、データアクセスに関するメトリクスを提供する。

★データを機関リポジトリへ送付したり、データやメトリクスを研究評価用にエクススポートすることができる。

[ニュースソース]
Figshare launches institutional version –Research Information 2013/9/5

参考:DataCite登録データベース figshare - NICT