英国高等教育機関における研究データ管理(RDM)計画に関する調査報告書

2013年10月18日

ヨーロッパ

英ラフバラー大学が9月に行った"英国高等教育機関における研究データ管理(RDM)計画"に関するアンケート調査(回答38大学)について、同大学のインターネットサービス部長 Martin Hamilton氏による報告書概要を紹介する。

・政策の大枠は整備されたが、多くの研究機関は研究データの長期保存に向けての計画段階にある
・既に長期保存の設備を整えた研究機関では、データ量が通常0.5-1.0ペタバイトになり、また運用要員がかなり必要であると回答した
・JISCのManaging Research Dataプログラムにより少数の大学でデータ管理方針策定や実サービスが始まり、他大学はこれらの大学での成果を活用している

調査の結果、研究機関はデータ管理のため機関自身の設備を整備する必要があると考えていることが分かった。運用コストを削減するために、地域単位のスーパーコンピューターセンターを設置したり、さらには研究分野単位で取り組むことも考えられるとしている。

[ニュースソース]
Metadata is a Love Note to the Future - UK Higher Education Research Data Management (RDM) Survey – Martin Hamilton blog 2013/10/11
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