"In Evaluating Scientists, Emphasize Quality Over Quantity"と題する10月29日付Science Careers記事を紹介する。
米国で2013年6月に発刊された、家庭と学者生活の関連性を考察した図書"Do Babies Matter? Gender and Family in the Ivory Tower"（参考訳：赤ちゃんは問題か? 象牙の塔における性と家庭）とオーストラリアWalter and Eliza Hall Institute of Medical Researchの博士研究員Kim Jacobson氏の投稿記事"Six steps to fairer funding for female scientists"（参考訳：女性科学者への公平な資金提供のための6ステップ）を引き合いに出し、「特に妊娠中や授乳期などの女性科学者は研究活動を一時休止しなければならないことがあり、論文発表数も減るので、職経上不利な評価を受けることが多い」として、女性研究者への資金提供に際し助成機関が考慮すべき事項として同氏が挙げた6項目のうち、同国内のみならず国際的にも通用する2つ、「職歴寸断に関する明確な判断基準の策定」と「論文の量より質の重視」を挙げる。
また、テキサス大学サウスウエスタン医学センター・細胞生物学部長のSandra Schmid氏の投稿記事"Beyond CVs and Impact Factors:An Employer's Manifesto"（小欄記事）の内容にも言及している。