米国:共和党、NSF助成研究評価プロセスに"国益"の文書化を要求

2013年11月07日

北米・中南米

Natureが入手した情報によると、共和党の科学・宇宙・テクノロジー委員会は、基礎科学に対するNSF助成研究がいかに国益に資するかを文書化することを要求する法案を検討している。

4月に作成された原案では、科学者から"国益"の定義が狭すぎるとの意見があった。今回"国益"がより広く定義され、経済的競争力、保健福祉、科学リテラシー、学術界と産業界との連携、科学的進化の促進、国防という6つの目標を掲げている。

NSFの関係者からは、"先端科学は明らかに国益であり、わざわざ文書化する必要があるのか"、"基礎研究のより広いインパクトを予測するのは水晶占いのようなものだ"との声が上がっている。またデータを不正利用した助成金受給者への新たな助成を10年間禁止するという案も盛り込まれる。下院委員会はこの法案について11月13日に公聴会を開く予定である。

[ニュースソース]
Republican proposal puts 'national interest' requirement on US science agency – Nature 2013/11/5