ノーベル受賞者の著名科学誌ボイコットは独り相撲か(記事紹介)

2013年12月16日

北米・中南米

ノーベル賞受賞者Randy Schekman氏が著名科学誌の体質を批判し、今後これらには投稿しないと表明した件(小欄記事)で、Michael Eisen氏(カリフォルニア大学バークレー校進化生物学者、ハワード・ヒューズ医学研究所研究者。PLOS共同設立者の一人)(Wikipedia解説)は、PLOS設立前後の経験を踏まえ、ブログ"The impact of Randy Schekman abandoning Science and Nature and Cell"(参考訳:サイエンス誌、ネイチャー誌、セル誌[SNC] を見限ったRandy Schekman氏の影響)で次のような見解を示した。

●バークレー校の仲間Randy Schekman氏の英断を称える。他の研究者の励み・刺激とならんことを願う。
●が、残念ながらそれは期待薄だ。多くの研究者は、SNCでの論文発表が成功への切符だと見ている。そうすることで功を成した同氏に追随する者はまずいないだろう。
●論文の質だけで研究者が評価され、雇用・助成・地位が決められる世の中になれば、SNCからノーベル受賞者名は消えよう。

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