図書館が費用を拠出しあって人文系の高価（例：1万ドル）な学術書をオープンアクセス（OA）化しようとする英国のイニシアチブ"Knowledge Unlatched、KU"をイングランド高等教育資金会議（HEFCE）とウェルカム図書館が後押しする。
高価な学術書を購入できる図書館は数少なく、利用したくても利用できないことが多い。これを解決すべく取り組んでいるのがKU。世界の図書館から参加を募り、一タイトル分の資金を集める。参加館が多ければ一館当たりの負担は少なくなる。現在はパイロット期間中で、13の出版社の学術書28タイトル用の資金を200館以上から募集している。一館当たり最大1,100ポンド（18万4千円相当）。2014年1月31日までに目標が達成されると、学術書はCCライセンスによりPDFで公開される。
HEFCEは、この取り組みに参加する図書館を支援するため、5万ポンド（840万円相当）を助成する。図書館は、これにより、負担金の半分（550ポンド）までがまかなえる。一方、Wellcome Libraryもこのイニシアチブを支援すると発表している。
[ニュースソース]
・Knowledge Unlatched pilot given HEFCE backing – HEFCE 2013/12/12
・50% grant now available for Knowledge Unlatched pilot fee – JISC 2013/12/12
・Wellcome Library pledges support for Knowledge Unlatched open access project – STM Publishing News 2013/12/9
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OAが人文系学術書に与える影響 オランダからの報告 – NDL Current Awareness 2013/12/12