NIH所長、バイオメディカル研究の再現性強化のための計画を語る(記事紹介)

2014年01月30日

北米・中南米

最近の研究不正に見られるように、バイオメディカル研究ではその再現性を確保するための体制の立て直しが必要とされている。記事は、この問題に関する米国国立衛生研究所(NIH)所長Collins氏らのコメントを伝えている。

・再現性は根本的に臨床前実験における問題であり、その背景には、研究者の実験計画のトレーニング不足がある。NIHは現在、研究結果の再現性と透明性を高めるためのトレーニング基準を策定中で、2014年後半にNIH研究施設のポスドクを対象として義務化されているトレーニングに組み入れる予定である。
・データの透明性を高める施策として、未公開の一時データに研究者がアクセスできるようにするため申請時にData Discovery Index(DDI)を要求し、DDIが高評価の申請には上限3年の賞金制度を2014年9月までに創設。2013年12月に導入されたPubMedCommonsをさらに改善する。
・申請プロセスの改善策として、より体系的に評価するためチェックリストを試験的に運用、査読プロセスの匿名化を検討している。

[ニュースソース]
Policy:nIH plans to enhance reproducibility – Nature 2014/1/27