下院教育労働委員会の民主党員が1月24日に公表した"THE JUST-IN-TIME PROFESSOR"と題する報告書において、低賃金、長時間労働、不安定な雇用、福利厚生のない、パートタイムの非常勤教授の実態が改めて浮き彫りとなった。
彼らの多くが非常勤はフルタイムの職に就くまでの一時的なものと考えているが、2010CAW(Coalition on the Academic Workforce)調査によると、80%以上の非常勤教授は3年以上パートタイムで働いており、フルタイムへの移行は難しいと感じている。
彼らが直面するキャリア形成の障害となるものは、研究機関からの支援である。例えば、「事務スタッフの支援」、「受け持つ学生のメールアドレスへのアクセス」、「専門能力開発コースへの参加」、「部門会議への参加の機会」など、終身雇用の教授であれば当然得られる、教鞭をとるのに必要な基本的要素が非常勤教授には欠けている。
表面上の教育改革にとらわれず、まず教える側の厳しい雇用環境とそれが教育の質に与える影響をまず考えるべきではないかとしている。
[ニュースソース]
Congressional Report Highlights Academe's "Working Poor" - Science 2014/1/28