欧州研究図書館協会(Association of European Research Libraries、LIBER)は、5月3日に開催された世界知的所有権機関(WIPO)第27回著作権に関する常任委員会(SCCR)において、欧州連合(EU)が著作権の除外に関する議論を初めからなかったかのように議題から外し、早々に会合を打ち切ったことに対し遺憾の意を表明した。
共同声明の中でLIBER代表Dr Paul Ayrisは次のように述べている。
「著作権の例外は図書館にとって不可欠であり、Science 2.0(参考)の時代において、国際研究とイノベーションを支援するために調整していかなければならない問題である。会合でのこのようなEUの姿勢は非常に残念だ。これでは、研究や教育を支援しているのではなく、欧州の研究者が新しいツールやサービスを利用する権利を阻害している。」
[ニュースソース]
EU Causes Collapse of WIPO Meeting - LIBER 2014/5/6
EU rejects international solution to library and archive copyright problems; causes collapse of WIPO meeting - IFLA 2014/5/6