CASRAIとNISOとの共同により、論文の著者と研究貢献者の基準作りを検討(記事紹介)

2014年05月14日

北米・中南米 ヨーロッパ

4月22日付けScholarly Kitchenに、米国情報標準化機構(NISO) Managing Director Todd A Carpenter氏による著者と研究貢献者に関する記事"When a Scholar is One Among 500, What Does it Mean to be "An Author"?"が掲載されている。

記事より抜粋:

学術論文の著者名が複数名いる場合、通常、最初に記載される著者が研究の主な貢献者である。しかしながら共同研究の場合著者名が相当数、数百名以上あることも少なくない。著者リストが長いと、最初に記載された著者名だけを引用し、その他の著者を「等」としてまとめてしまう場合もしばしば見られる。またプロジェクトへの貢献の程度ではなく、アルファベット順に記載するケースもある。

この問題に対応するため、2012年ハーバード大学で開催されたウェルカムトラス主催のシンポジウムでは、基準となるモデル作りが議論された。当時事業を開始したばかりのORCIDやFundRefの取り組みは、研究成果の追跡・評価を自動化することでこの問題を大きく改善する。

Consortia Advancing Standards in Research Administration Information (CASRAI)とNISOは共同で基準の作成に着手することを検討しており、2回目のワークショップはウェルカムトラスト主催により2014年の第三四半期に開催する予定である。

[関連記事]

The More we Need to Change:moving toward Contributorship - ORCID2014/5/7