PLOSはCOAR等6組織による研究成果の迅速な公開を支援する共同声明(小欄記事)を受け、「エンバーゴはジャーナルの存続に影響しない」とのコメントを5月14日付けblogに掲載している。
記事より抜粋:
英国学士院(British Academy)が4月17日公開した「オープンアクセス(OA)方針のジャーナルに与える影響」に関する報告書(小欄記事)の中の2つの分析結果-オンラインジャーナルの利用パターン、図書館員がジャーナル購読の中止を決定する最大要因-は、人文社会学のエンバーゴ期間を長くしたとしても、購読料ベースのジャーナルの存続性には影響しない(共同声明では、人文社会学のエンバーゴ期間を自然科学分野の6か月よりも長い12か月を提言)。
また出版社の多くのは論文掲載料(APC)によるOAを選択しつつあるが、人文社会学分野では助成システムでAPCによるOAに移行することは財政的に困難である。ジャーナルの存続には、著者に付加価値を提供する積極的な取り組みが必要である。
The Embargoes Don't Work:the British Academy provides the best evidence yet - PLOS 2014/5/14