9月2日付けネイチャー誌記事、「衛星:地球観測のオープン・アクセス」を紹介する。当該記事は、米国地質調査所(Geological Survey, USGS)が無料公開している地球観測衛星Landsatの衛星画像の事例を取り上げ、気候変動、環境問題への対応として、衛星画像のオープン化までの動きとその課題を考察するもの。
米国地質調査所(Geological Survey, USGS)は2008年、地球観測衛星Landsatの1970年代からのアーカイブ画像を無料公開した。このアーカイブは地球画像のコレクションとしては世界最大であるが、これらアーカイブ・データは、撮影時期や撮影領域により不均一で、データのダウンロード等には十分な処理能力を持つコンピューターが必要という問題がある。
記事では、Landsatシリーズの最新衛星Landsat8、European Sentinel-2といった観測衛星に関する政府、地球観測コミュニテイの近年の動きを解説し、様々な観測データに互換性を持たせ、分析できる形式の整備が必要と論じている。
[ニュースソース]
Satellites:make Earth observations open access - Nature 2014/9/2