国際科学会議世界科学データシステム(ICSU-WDS)は、11月2日~5日にグローバルな持続可能性のためのデータ共有・統合をテーマとして開催した国際会議 "SciDataCon2014"に関する報告を発表した。
・本会議開催は質が高く相互運用可能なデータセットへの衡平なアクセスとその長期間の管理と保存に関する問題に留意することなくして世界的な持続可能性に関わる研究課題には正しく対応できないという確信が動機付けとなっている。
・現在生み出される膨大な量のデータを管理することは、情報収集プログラムの継続性をどう確保するのか、入手可能なデータの質と信頼性をどう確保するのか、データの長期保存をどう行うのか、課題解決のためにデータをどのように最大限利用するのかといったさまざまな課題を突きつける。こうした課題への対処を探すことで、SciDataCon2014は国際的な変化と持続可能性の問題に対応するデータ管理に関する議論において新たなページを開いた。
・SciDataCon2014が重要な課題について取り組んでいる一方で、データ共有・データ保存が標準となっていない数多くの科学分野が存在する。そこでは未来に向けたデータ保存のための明確なモデルはなく、データセット取り扱いのための概念分析・管理ツールを開発するにはやるべきことはたくさん存在する。WDSは引き続きこれらの問題へ対応するためメンバーおよび科学・政策コミュニティーと積極的に関与していく。
本会議はインド科学アカデミー(Indian National Science Academy)がホストを務め、WDSとCODATAが共催している。
[ニュースソース]
International Scientific Organizations Support Data Sharing for Sustainability - ICUS-WDS 2014/11/28