PubMed論文から見える各国の研究システム(論文紹介)

2014年12月15日

北米・中南米

F1000 Research掲載論文"Countries' Biomedical Publications and Attraction Scores(試訳:国別の生物医学論文とアトラクションスコア)"を紹介する。この論文は、PubMed掲載論文を評価して、各国の研究システムの特徴を分析したもの。

抄録より抜粋:

調査方法:筆頭著者の国籍、年度ごとの論文数を数え、それぞれの論文について臨床試験あるいはレビューといった「研究のタイプ」、公衆衛生と薬理ゲノム学などの「研究領域」、「テーマ」を評価し、得点化(Attraction Scores)するとともに、規制政策との相関分析によって、これらAttraction Scoreの潜在的用途を調査した。スコアは人口、GDPなどの一般的指標で加重した。

2008~2012年の5年間における論文数は米国が最も多く、1人当たりの論文数で換算するとデンマークが最も多かった。GDP上位40か国のうち、GDPに対する論文数が最も多いのはイスラエルであった。人口の多い上位20か国のうち、日本はiPS細胞に対するAttraction Scoreが最も多く、イタリアはレビュー論文の比率が最も高かった。英語論文の50%は英語を母国語としない国の論文であった。