研究管理システムにおけるORCID IDの役割り

2014年12月18日

ヨーロッパ

研究管理システムの国際的ネットワークが広がる中、データの標準化を図る非営利のコンソーシアムConsortia Advancing Standards in Research Administration Information(CASRAI)、相互運用可能な研究情報システムの開発を目指すEuroCRIS、およびORCIDは、研究機関、国、国際レベルの持続可能な研究情報政策を定義し実施するための3層モデルを取りまとめた。

研究情報ネットワークあるいは基盤の構築には、単なる技術的問題ではなく、語彙、セマンティクス、使用事例、およびガバナンス構造といったビジネスドメインレベルの標準化が必要である。このモデルは、研究情報に関係する多様な状況、組織とその役割りを明らかにし、構造化する枠組みとなる。


この枠組みは、以下の3層から成る。

・ ビジネス・ドメイン層:標準的語彙、セマンティクス、および政策立案者との連携による研究者等研究情報の専門家の使用事例。標準化された公式モデル("プロファイル")における使用事例の提示。

・ ガバナンス層:他の2つの層が最適に機能でき、持続可能な基準と実施されるソリューションを保障する、手続き、プロトコル、組織的構造の定義と実施。

・ 技術層:標準化された技術的モデルにおける使用事例の提示。使用事例を実現するIT-ツールの定義と実施

詳細は、12月18日(木)開催のウェビナーにて、発表予定。登録はこちらから。

[ニュースソース]

Fuelling your CRIS - ORCID iDs as a tool for research intelligence -  2014/12/11 ORCID

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