BioMed Centralはこのたび、臨床研究に関する論文の査読を含む編集過程において、患者としての視点を取り入れる新ジャーナルResearch Involvement and Engagementを2015年に創刊すると発表した。
当該ジャーナルの共同編集長等によると、研究者と患者の両方が共同で論文の査読を行う。研究の質を高めるためには、このような研究者と患者との積極的なコラボレーションが必要である。技術的知識が必要な科学論文の査読を患者が行えるのか? という質問に対しては、専門的知識が必要な場合には、医学的経験の有無など必要に応じ患者を選定するとしている。
BioMedCentralは2013年に患者査読者のための指針を公開している。患者査読者に求めることは、論文の科学的信頼性やオリジナリティ、臨床医にとっては重要な点について意見を求めるのではなく、その研究が患者として、重要な課題に対応しているか否かを問うものである。
同誌は現在、一般からの査読者を募集しているほか、査読に不慣れな人のためにテンプレートを作成中である。
[ニュースソース]
Research Involvement and Engagement to be published by BioMed Central - BioMed Central 2014/11/26
[関連記事]
The rise of patient peer review - Science 2014/12/10