ネイチャー、Nature Indexによる中国の貢献度を報告

2014年12月24日

アジア・オセアニア

ネイチャー誌が12月17日発表したNature Index China 2014によると、世界の科学的発展および他国との共同研究における中国の研究機関の貢献は極めて高いことが改めて浮き彫りとなった。Nature Index Chinaは、同誌が11月12日公開した論文の貢献度を表すデータベースNature Indexの補足として、中国にフォーカスしたもの。

2013年のweighted fractional count(WFC)*によると、中国の論文発行数は上位200か国中第2位であった。中国科学院(Chinese Academy of Science, CAS)による論文数が圧倒的に多かった。都市別では、北京市が上海市の2.4倍、南京市の5倍もの論文を発行し、カナダよりも多いWFCとなっている。 *WFCは共著論文における各国の著者の相対的貢献度に基づいて、クレジットを分配したもの。

共同研究の相手国は、米国、ドイツ、英国、日本、およびオーストラリアであった。都市別では、北京市(Beijing)を拠点とする研究機関同士の共同研究が半数以上を占め、その中でも合肥市(Hefei)-北京市との共同研究が異常に高い。これに対し香港は、香港市以外の研究機関との比率が高かった。

中国はまだ発展途上国ではあるが、今後数年間で最大の論文排出国となることは間違いないとしている

[ニュースソース]

Nature Index indicates China's leading cities for high quality research and status of research collaboration -NPG 2014/12/17

[小欄関連記事]

NPG、研究機関の貢献度を測るNature Indexを公開 2014/11/13