カナダ エド・ホルダー科学技術担当国務大臣は2月27日、3助成機関によるオープンアクセス（OA）方針“Tri-AgencyOpen Access Policy on Publications”を公表した。この方針は、カナダ自然科学・工学研究会議（Natural Sciences and Engineering Research Council of Canada、NSERC)、社会・人文科学研究会議（Social Sciences and Humanities Research Council of Canada 、SSHRC)、保健研究所（Canadian Institutes of Health Research 、CIHR）の3助成機関の統一的オープンアクセス方針で、これら3機関の助成による研究の査読論文を12ヶ月以内のOAを義務付けるもの。CIHRについては2008年よりすでに実施され、NSERC とSSHRCは5月1日より施行する。
方針では、査読論文のオンラインリポジトリへの保管 “セルフ・アーカイブ”あるいは12ヶ月以内にオープンアクセスで公開するジャーナル投稿という2つの方法を提示している。ジャーナル投稿については論文投稿料（APC）の助成を行う。再利用権についての言及はなく、助成金授与者の責任において、当該方針に従って著作権および/あるいは論文をアーカイブする権利を著作者に与える出版社を選択するとしているに留まる。
当該方針は論文のOAに関するものであり、データについては何も規定していない。CIHR助成研究に対する、生物情報、原子、分子データの公開後即座の公的データベースへの保管、オリジナルデータセットの最低5年間の保持を義務付ける現行規定に変更はない。
[ニュースソース]
Minister Holder Announces New Open Access Policy for Research － カナダ政府 2015/2/27
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Canadian Funding Agencies Release Coordinated Public Access － SPARC 2015/2/27
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