被引用数等におけるオープンアクセスの優位性を考察(論文紹介)

2015年03月27日

アジア・オセアニア

被引用、文献の利用、ソーシャルメディアでの注目度におけるオープンアクセスの優位性を考察した論文“The Open Access Advantage Considering Citation, Article Usage and Social Media Attention(pdf:12ページ)”を紹介する。

抄録より

この研究では、オープンアクセス(OA)と非OA論文との影響度の比較を行った。2012年1月1日から2013年8月31日の期間、ネイチャーコミュニケーションに掲載された1,761本(OA:587本、非OA:1,174本)の論文を対象に、nature.comプラットフォームから被引用データと日々更新されるオルトメトリックス指標を直接収集し、一定時点および時間的経過の推移を分析した。被引用数だけでなく、また論文の閲覧頻度、ソーシャルメディアでの注目度においてもOAの優位性が認められた。さらに、OA論文は総ダウンロード数だけでなく、一定数のダウンロード数を長期間保持するという特徴が見られた。ダウンロード数から見た非OA論文が注目される期間は短く、OA論文は長いという優位性が見られた。