研究資源識別子(RRID)の引用形式標準化の取り組み(記事紹介)

2015年06月04日

ヨーロッパ

公開実験で使用された資源を特定する研究資源識別子(Research Resource Identifier, RRID)に関するネイチャー誌5月29日付けの記事”Researchers argue for standard format to cite lab resources”を紹介する。

論文で抗体、モデル生物、ソフトウェアを参照するのに使用する引用形式、研究資源識別子(Research Resource Identifier, RRID)(参考)は、米国国立衛生研究所 (National Institutes of Health, NIH)が、2014年2月に試験研究として導入した。

この識別子のID形式は既存の識別子に接頭辞“RRID”を付加したもので、この識別子によって著者はBDSCMGIなど、10のリポジトリーやデータベースにある研究資源が検索できる。

RRIDを用いた発表論文は350本にものぼるが、それらのうち90%は神経科学分野のジャーナルに掲載されている。PLOS Oneなど対象範囲の広いジャーナルも採用しつつあり、この動きは他の分野にも広がることが期待される。

[ニュースソース]

Researchers argue for standard format to cite lab resources - ネイチャー 2015/5/29