研究新興国と研究先進国の格差縮小、Nature Indexの報告

2015年06月22日

日本 アジア・オセアニア 北米・中南米 ヨーロッパ

ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)は6月17日、科学雑誌で公開された論文の貢献度を表すデータベースNature Indexの分析結果を報告した。分析結果の詳細を論じたNature Index 2015 Globalは今週号の Nature の特別企画冊子として発行され、同冊子では研究新興国が研究先進国との格差を埋めつつあることが報告されている。

Nature Indexに収録されたジャーナルへの出版数は、米国中国ドイツ英国日本順に多く、2013年から2014年にかけて中国の寄与度が上昇しており、その他の上位国の寄与度はいずれも低下している。

地域ごとの重点研究分野については、物理学分野では中欧・東欧および西アジアでの寄与が突出し、化学分野では東アジア・東南アジアが強い。

国際共同研究については、北欧・西欧における国際共同研究の多くは同一地域で行われている(51%)一方で、東アジア・東南アジアの研究者たちは、非常に遠い地域と共同研究を実施する傾向がある(北米(45%)、北欧・西欧(18%))。

[ニュースソース]

Emerging nations closing gap on established leaders, Nature Index shows – NPG 2015/06/17

(同ニュースソースの参考訳はこちら

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2015年04月01日 ネイチャー社、Nature Index 2014年の結果を公表