ネイチャー誌3月10日付け記事"Web widget nudges scientists to share their data"を紹介する。本記事はロンドンにある政策による権利擁護団体Right to Research Coalition (R2RC)が作成したオープンデータ・ボタンに関するもの。
オープンデータ・ボタンはWebブラウザからダウンロード可能な無料ツールで、研究論文の根拠となるデータの閲覧を希望する場合に、ワンクリックでその著作者にデータ共有を依頼できるツール。β板のため現在はGoogle Chromeでのみ利用可能である。
なぜデータが有用なのかといったユーザーが記述した情報など、著作者に対するすべての依頼は同サイトに投稿され、誰もが閲覧することができる。またこれらの記述に対し、誰もがコメントを書き込むことができる。ボタンを使ったすべての依頼はリクエストページで管理されるため、著作者は同じ依頼に対し、繰り返し同様の操作をする必要がない。
同ツールは2014年10月に公開されたオープンアクセス・ボタン(小欄記事)の拡張版である。オープンアクセス・ボタンは公開されているリポジトリをクロールし無料閲覧可能な論文を探すことができるツールで、現在の利用者は5,000人である。
[ニュースソース]
Web widget nudges scientists to share their data - ネイチャー 2016/3/10