EC、データ駆動型経済をリードする欧州クラウドイニシアチブを発表

2016年04月27日

ヨーロッパ

欧州委員会(EC)は4月19日、科学、ビジネス、公的サービスがビッグデータ革命により得られる利益を確かなものとするため、クラウドベース・サービス、世界的クラスのデータ基盤構想を発表した。

欧州クラウドイニシアチブは、研究者とイノベーターのデータへのアクセスと再利用を容易にし、データストレージコストの削減、高性能の分析が可能となる。研究データをオープンにすることで、新興企業、中小企業、また医学や公衆衛生などの分野でのデータ駆動型イノベーションが恩恵を受け、欧州の競争力を高めることにつながる。また、ヒトゲノムプロジェクトで示されたように、新しい事業を生み出す。

アクションプランは以下の通り。

・2016年:欧州オープンサイエンスクラウドの構築

・2017年:データの再利用を可能とするため、Horizon2020により行われる今後の研究およびイノベーションプログラムから生じるすべての科学データについて初期段階から開始

・2018年:次世代のスーパーコンピューターの基本となる量子技術の開発を加速させる主要プロジェクトを開始

・2020年:大規模な欧州高性能コンピューティング、データストレージ、ネットワーク基盤の開発と配備、欧州ビッグデータセンターの構築、研究およびイノベーションの中心的ネットワークのアップグレード(GEANT

[ニュースソース]

European Cloud Initiative to give Europe a global lead in the data-driven economy - EC 2016/4/19