米国立衛星研究所(National Institutes of Health, NIH)傘下の米国立癌研究所(National Cancer Institute, NCI)は4月18日、癌研究のイニシアチブNational Cancer Moonshotに対する研究コミュニティーと国民のアイデアを求めるオンラインプラットフォームCancerResearchIdeas.cancer.govを公開した。National Cancer Moonshotは、癌の予防と早期発見を強化しつつ、より多くの患者により多くの治療機会を与えることを目的とする、癌研究を加速させるイニシアチブ。
集められたアイデアは、科学の専門家Blue Ribbon Panel(BRP)と患者擁護団体により検討される。BRPはそれらアイデアを優先付けし、2016年夏以降に国立癌諮問委員会(National Cancer Advisory Board, NCAB)に報告することとしている。
このオンラインプラットフォームの公開は米国癌研究協会(American Association for Cancer Research,AACR)年次会合で発表された。この会合でスピーチを行ったBiden副大統領は、新しい癌治療の開発を加速させるための政策的優先付けを説明し、癌研究に対する現在のインセンティブ構造をより患者の利益に沿ったものとするため、全体的見直しが必要との見解を示した。
SPARCは、動機付け、オープンなデータの共有、オープンな研究論文へのアクセスなど、科学における研究結果の共有を妨げる障害を取り除く必要性を説く副大統領の意見を強く支持するとのコメントを発表している。
[ニュースソース]
NCI opens online platform to submit ideas about research for Cancer Moonshot - NIH 2016/4/18
[関連記事]
Vice President Biden Calls for Open Access, Open Data, & New Research Incentives for Cancer Research - SPARC 2016/4/21