カタロガーは雑誌論文著者の典拠コントロールをどのように提供すればよいのか? Linked Data世界における名称識別子(論文紹介)

2016年11月07日

北米・中南米

Cataloging & Classification Quarterly vol. 54, No. 8に掲載の論文"How Should Catalogers Provide Authority Control for Journal Article Authors? Name Identifiers in the Linked Data World"(試訳:カタロガーは雑誌論文著者の典拠コントロールをどのように提供すればよいのか?Linked Data世界における名称識別子)を紹介する。本論文は、著者最終稿がe-lisで公開されている。

抄録:

本論文は、外部の国際的典拠データベースとリンクすることにより、カタロガーが雑誌論文の著者に典拠コントロールを提供できることを示唆する。次の4つのデータベース(国際標準名称識別子(ISNI)、ORCID、Scopus、バーチャル国際典拠ファイル(VIAF))内の、3つの領域から論文著者の表示を調査する。VIAFとScopusは特に有望な雑誌著者名のデータベースだが、筆者らはいくつかの名前データベースの組み合わせは、単一のデータベースに依存するよりも見込みがあると考える。部分的にBIBFRAME2.0記述を含む、書誌記述と著者識別子間のRDFリンクの例を提供する。