WIPO、AIをベースにした特許文献翻訳ツールを開発

2016年11月07日

ヨーロッパ

​世界知的所有権機構(WIPO)は10月31日、AI(人工知能)をベースにした画期的特許文書翻訳ツールを開発した。この技術はWIPO Translateに取り入れられ、従来技術に基づいた他の翻訳ツールよりも高度に、技術的な特許文書を適切なスタイルや構文に翻訳する。

WIPOはまず、この新技術を中国語、日本語、韓国語の特許文献の英語翻訳に用いて訓練した。これら言語は2014年の申請数の55%に相当する。中国語-英語の翻訳サービスβ版は既に公開されているが、これによって、WIPO's PATENTSCOPEに提供された中国語特許文書の6,000万ものセンテンスの比較を通し、精度の高い中国語-英語翻訳が実現した。

今後フランス語や他の言語への拡大を計画している。

[ニュースソース]

WIPO Develops Cutting-Edge Translation Tool For Patent Documents - WIPO 2016/10/31

[小欄関連記事]

2016年09月16日WIPO、書誌データと日本語およびフランス語の長文翻訳サービスを開始