人工知能の「東ロボくん」が、東大合格を諦め、進路変更することを開発チームの国立情報学研究所(NII)のグループが明らかにした。
教科書などの情報と検索技術によって正解にたどりつく世界史などは得意な一方、文章の意味を理解して、問題文を読み解く「読解力」がなかなか向上せず、国語や英語などの科目では、今後の成績向上に限界があり東大合格の水準にあたる偏差値70以上にまで成績を上げることは現在の技術では難しいと判断した。
チームでは、「東ロボくん」よりもセンター試験模試の偏差値が低い受験生がいる背景には、読解力の問題がある可能性があると見ていて今後は、東ロボくんの研究成果を中高生の「読解力」を養う教育分野の研究などに生かしていくとしている。
[ニュースソース]
人工知能「東ロボくん」 東大を断念 - NHK 2016/11/8