Scholarly Kitchen1月5日付け記事"PLOS ONE Output Drops Again In 2016"(試訳:PLOS ONE、2016年の論文数がさらに減少)によると、オープンアクセス(OA)誌PLOS ONEで発表された2016年の論文数は前年比22%減、発表論文数が最も多かった2013年から30%減少し、2万2,054本であった。他のPLOS誌には大きな変動はなかった。
PLOS ONEをモデルとしたシュプリンガー・ネイチャー社発行のScientifics Reportsとの競合により、インパクトファクターがより高く、早く出版でき、またデータ共有に関する方針がゆるい雑誌に著者が流れていると指摘する。
PLOSは2015年に他の6誌の論文掲載料(APC)を据え置き、PLOS ONEのみ値上げしたが、OAコミュニティーからは否定的反応があった。PLOSはAPCにのみ基づくビジネスモデルで運営されている。2013年の収益の92%はPLOS ONEによって占められていたが、2016年には89%まで減少した。PLOS ONE一誌に依存したビジネスモデルから脱却し、新しいビジネス戦略を採用すべきだとしている。
[ニュースソース]
PLOS ONE Output Drops Again In 2016 - Scholarly Kitchen 2017/1/5