フリーソフトウェア財団、フリーソフトウェアに関する方針説明書を公開

2017年01月16日

ヨーロッパ

フリーソフトウェア財団ヨーロッパ(FSFE)は1月5日、Horizon2020の中間評価に関するパブリック・コンサルテーションへの対応として、「Horizon2020および公的助成研究におけるフリーソフトウェアとオープンスタンダードを支持する方針説明書(PDF:20ページ)」を公開し、欧州委員会(EC)に提出した。

フリーソフトウェア財団ヨーロッパは、フリーソフトウェアの開発と普及のため、1985年にリチャード・ストールマンが設立したフリーソフトウェア財団の欧州における公式の姉妹団体。

本説明書では、以下の提言が示された。

  1. すべての知識交換、特に科学論文の流通と、文献、データおよび科学研究で使用されるソフトウェアのアーカイブはオープン標準であることが望ましい。確実にデータを保存しオープンサイエンスを実行するには、データおよびソフトウェアリポジトリのオープン標準とHorizon2020助成論文に関係するデータ管理計画(DMP)を使用する必要がある。研究助成組織は率先して、研究データの取り扱いについてのビジネスモデルの変更を推進すべきである。
  2. 公的助成を伴うソフトウェア、特にHorizon2020プログラムの枠組みでは、フリーソフトウェアライセンスで公開することを義務とすべきである。
  3. 公的助成を伴うソフトウェア、特にHorizon2020プログラムの枠組みでは、長期使用と永久識別を確実に行える公的ソフトウェアリポジトリでのアーカイブを義務とすべきである。
  4. データおよびソフトウェアリポジトリとデータ管理計画(DMP)は、コンテンツへの自由なアクセスと長期保存を確保するため、フリーソフトウェアを採用しなければならない。
  5. 「オープンサイエンス」賞を設立し、利害関係者のオープンサイエンスの認知を高め、推進すべきである。
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