OpenAIREのブログに1月26日付けで掲載されたハンガリーのオープンアクセス(OA)方針に関する記事"OA mandate of the Hungarian Academy of Sciences – how effective is it?(試訳:ハンガリー科学アカデミーのOA義務化とその効果)"を紹介する。
ハンガリー科学アカデミー(Hungarian Academy of Sciences)が2013年から論文のOAを義務化したことに伴い、デブレツェン大学(University of Debrecen)とセゲド大学(University of Szeged)は最近OAの義務化を行った。
同アカデミーは2016年に以下の通りの改正を行っている。
- エンバーゴを延長し、芸術・人文・社会学(AHSS)は2年、科学・技術・医学(STM)は1年とする
- CC BY-NC-ND(表示-非営利-改変禁止)が要求される
- 機関の理事長による権利放棄ができる
- 論文の投稿先:DOAJリストにあるOAジャーナル、ハンガリーの認定リポジトリ、MTMTリストにある国際的リポジトリ、およびハイブリッドジャーナル
OAの種類を問わないためモニタリングが難しいものの、MTMTを活用し、データベースにグリーンとハイブリッドをタグ付けしている。義務化から間もないため、2014~2015年の義務化への準拠は60%以下、6大大学においては13~30%(2015年)であった。
[ニュースソース]
OA mandate of the Hungarian Academy of Sciences – how effective is it? - OpenAIRE 2017/1/26