学術出版社等の6組織は4月6日、制限のない学術引用データの利用を促進するため、 Initiative for Open Citations (I4OC)を正式に設立した。設立組織であるOpenCitations、 Wikimedia財団、 PLOS、 eLife、 DataCite、 カーティン大学文化技術センターのほか、北米研究図書館協会(ARL)、ウェルカム財団等33組織およびプロジェクトがこのイニシアチブへの支援を表明している。
I4OCはだれもが科学論文のレファレンスリストに無料アクセスできるようにして、これら生データの上に分析的サービスを構築することを目指す。Wikimedia財団が2016年に立ち上げ、他の5つの組織が加わり、このたび正式に設立された。
すべての出版社は引用データをCrossrefにデポジットしているが、データの無料利用が可能なのはそのうちのたったの1%であった。I4OCの活動により、無料で利用できるデータは40%となった。今後、カバー率100%を達成し、より多くの出版社やオープンデータに関わる組織がこのイニシアチブに参加することを目指す。
[ニュースソース]
Initiative for Open Citations (I4OC) Launches with Early Success - ARL 2017/4/6
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Initiative aims to break science's citation paywall - ネイチャー 2017/4/6