機械学習には「入念なスチュワードシップ」が必要、英国王立協会報告書

2017年04月28日

ヨーロッパ

英国王立協会(Royal Society)は4月25日、人工知能(AI)技術の進歩により得ることのできる社会・経済的恩恵はこれら技術が発展する環境に完全に依存するとした、報告書 "Machine learning:the power and promise of computers that learn by example"(試訳:機械学習:学習するコンピューターの能力と約束)を公開した。

報告書は、機械学習(コンピュータシステムにデータから直接学習させる人工知能)からの配当が英国社会全体の利益となるためには、今後10年間、「入念なスチュワードシップ(stewardship)」を緊急に検討する必要があるとし、この分野の最前線において英国が国際的競争力を維持するためには、助成機関が、技術的課題を超え、国民の信頼に対応することを目的とした領域に乗り出す機械学習研究の新たな波を支援することがきわめて重要であるとしている。

さらにこの報告書と共に、特に適用が期待できる領域や、この技術の成長を促す実環境データが誠実にまた安全に取り扱われることの必要性など、機械学習に関する英国国民の見解を示した調査報告書Public views of Machine Learning(試訳:機械学習への国民の見解)を公開している。

全文(pdf:128ページ)

概要(pdf:8ページ)

序文(pdf:8ページ)

Public views of Machine Learning全文(pdf:92ページ)

Public views of Machine Learning概要(pdf:4ページ)

[ニュースソース]

Machine learning requires careful stewardship says Royal Society - 英国王立協会 2017/4/25