日欧間で速度131Gbpsのデータ転送に成功

2017年06月09日

日本

国立情報学研究所(NII)は欧州の研究ネットワーク「GÉANT」と共同で、NIIが構築・運用している学術情報ネットワーク「SINET5」の100Gbpsの日米回線などを使って構築した日欧間のネットワークで大容量データの転送実験を行い、10テラバイト(TB)のデータを131Gbpsの速度で転送することに成功した。

データ転送には、NIIが超高速データ転送用に開発したプロトコル「MMCFTP」(Massively Multi-Connection File Transfer Protocol)を使用した。

素粒子物理学、核融合学、天文学などの先端科学技術分野において、大陸間の大容量高速データ転送技術の必要性が高まる中、SINET5の100Gbps日米回線など広帯域回線の連携と、複数の回線を利用して大容量のデータを高速で転送できるプロトコルMMCTFPの組み合わせが、国際共同研究における日欧間ビックデータ共有の活発化・高度化に寄与できることを実証したものと考えられる。

[ニュースソース]

日欧間で速度131Gbpsのデータ転送に成功 - NII 2017/6/2

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2016年12月07日 NIIとNICT、世界最速の長距離データ転送に成功