NIH、ポイント制による助成方法案を取りやめ

2017年06月20日

北米・中南米

米国立衛生研究所(NIH)は6月8日、5月2日に発表(小欄記事)したポイント制によって個々の研究者が常に所持できる助成額を制限する案を取りやめ、代わりに、現在ある予算から早中期キャリア研究者に特別のファンドを創設すると発表した。

このファンドには当初2億1,000万ドル(230億円相当)を当てるが、5年間で11億ドル(1,200億円相当)/年に増額する。対象は、査読委員会から高得点を得ているにもかかわらず、資金不足により提案書が拒絶されていた可能性のあるNIH助成のPI(Principle investigator)としての経験が10年以下の研究者。

ポイント制の廃案について、Collins所長は、「さらに多くの調査が必要であると実感した」とコメントしている。

[ニュースソース]

Updated:nIH abandons controversial plan to cap grants to big labs, creates new fund for younger scientists - Science 2017/6/8

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NIH scraps plans for cap on research grants - Naure 2017/6/8

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2017年05月17日 米国立衛生研究所、公的投資へのリターンを最大にする新たな助成方法を検討