スイス国立科学財団(Swiss National Science Foundation、SNSF)は、7月31日、世界平均は30%だが、スイスは39%を占め、スイスの学術出版物のOA(オープンアクセス)割合が世界最高になったと発表した。
スイス国内で生産された学術出版物(2009~2016年)は全部で22万,416件。そのうちの8万6,030件(39%)がOAジャーナルもしくはOAプラットフォームで公開された。OAの種類別では、グリーンOA が28.5%、ゴールドOA が10.6%となっている。
ちなみに、クロアチア、エストニアが37%超、英国と米国が 36.1%。以上の数値は、欧州委員会(EC)が、2009~2016年のScopusのデータを用いて分析した"Trends for open access to publications"(出版物のOAの動向)に基づくもの。
※以上、EC (accessed 2018-08-08)
SNSFは、同機関が助成する研究からの出版物を、2020年までに100%OA化することを目標にしている。
[ニュースソース]
Open access to scientific works: Switzerland has the top spot ― SNSF 2018/07/31 (accessed 2018-08-07)
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