Plan Sに準拠するための8つのルート(記事紹介)

2018年10月26日

ヨーロッパ

学術コミュニケーションの変化を図表化し把握するためのプロジェクト101 innovationは、10月22日Universiteit Utrecht に、"Eight routes towards Plan S compliance"(試訳:Plan S準拠に向けた8つのルート)と題する記事を掲載した。

欧州の研究助成機関は、研究成果の完全なOA(オープンアクセス)化の実現を加速させるために、2018年9月にPlan Sを公開。Plan Sの原則には、2020年以降、欧州域内の助成機関から助成を受けた研究の成果を、OAジャーナルあるいはOAプラットフォームで公開する義務が含まれている。

本記事は、Plan Sに準拠した研究成果の公開方法として、「APC(論文掲載料)ベースのゴールドOAジャーナル・プラットフォームでの公開」「非APCベースのゴールドOAジャーナル・プラットフォームでの公開」「出版社・編集者による、APCベースのゴールドOAへジャーナルの転換」など8つのルートを提示。各ルートについて、「Plan Sに準拠可能か否か」「各ルートに該当する既存のジャーナル・プラットフォームは」「及ぼす影響」など11の評価項目による比較表も示している。

[ニュースソース]

Eight routes towards Plan S compliance ― Universiteit Utrecht 2018/10/22 (accessed 2018-10-23)

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