NIIとCERN、次世代リポジトリシステムの共同構築に関するMoUに署名

2018年10月29日

日本 ヨーロッパ

​日本の国立情報学研究所(NII)とスイスに本拠地を置く欧州原子核研究機構 (CERN)は、10月21日、研究サポートツールおよびソフトウェアの共同構築に関するMoU(了解覚書)を9月4日に締結したと発表した。最初のプロジェクトとして、研究成果を共有するための次世代リポジトリシステムを開発する。

CERNは、主に素粒子物理学分野の研究機関で、2002年から研究成果を保存・共有するためのリポジトリソフトウェアInvenioを開発。一方のNIIは、リポジトリソフトウェアWEKOや、WEKOを使用した学術雑誌論文、学位論文などの学術情報の横断検索が可能なJAIRO Cloudの開発を手掛けている。

NIIは、今後、WEKOの新たなフレームワークとしてCERNのInvenioを採用。WEKO用のモジュールを開発しInvenioに還元することで、Invenioのフレームワークの発展に貢献していくという。

[ニュースソース]

NII and CERN sign a MOU on joint development of next generation repository system ― EurekAlert! 2018/10/21 (accessed 2018-10-25)

[小欄関連記事]

 2017年11月13日 NII、CERNとNIMSと連携し機関リポジトリの次世代ソフトウェア「WEKO3」の開発に着手