Science誌は、11月8日、"Open-access plan draws online protest"と題する記事を掲載した。
2018年9月、欧州の研究助成機関は、研究成果の完全なOA(オープンアクセス)化の実現を加速させるために、Plan Sを公開。これまでに13の国の研究助成機関と慈善基金がPlan Sに署名している。
本記事は、世界の研究者らがPlan Sに対する懸念を表明した書簡(11月5日公開)の概要と、Plan Sの立案者の1人であるSmits氏や、書簡の執筆者である生物学者Kamerlin氏のコメントを掲載。
Kamerlin氏は、ハイブリットOAジャーナルへのAPC(論文掲載料)助成の停止は、高品質なピアレビュージャーナルよりも大量の論文を掲載するジャーナルにインセンティブを与えるとし、助成機関に対し、Plan Sに参加する代わりに、著者の選択と多様性を尊重した強力なモデルを考案するよう主張している。
なおSmits氏は、実施計画を具体化し、今月末の公開を予定していると述べた。
[ニュースソース]
Open-access plan draws online protest ― Science 2018/11/08 (accessed 2018-11-13)
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