Plan S対策、出版社による「ミラージャーナル」発行とそれぞれの主張(記事紹介)

2019年01月24日

ヨーロッパ

THEは、1月18日、"Publishers 'taking funders for a ride' with mirror journals"(試訳:出版社によるミラージャーナルを使った助成機関だまし)と題する記事を掲載した。

本記事では既存のジャーナルと抱き合わせた、OA(オープンアクセス)の提供を目的とする通称「ミラージャーナル」を紹介。これは既存の購読型モデルとタイトル、投稿方法、編集委員、査読方針などが同一でありながら、異なるISSNをもつ新しいジャーナル。

研究者は、論文投稿時ではなく論文採択後に、購読型ジャーナルあるいは、ミラージャーナルに掲載するかを決めることができる。記事では、出版社がミラージャーナルを、APC(論文掲載料)助成条件として論文の即時公開を義務づけたPlan S対策のための手段とみなしていることや、それがダブルディッピング(ジャーナル購読と出版の2重払い)を招く可能性について言及している。

大手出版社によるミラージャーナルの事例、欧州委員会のOA(オープンアクセス)担当Robert-Jan Smits氏のミラージャーナルに対するコメント、ドイツのベルリンで開催されたAcademic Publishing in Europe 2019の質疑応答におけるSmits氏、Elsevier社、米国科学振興協会(AAAS、American Association for the Advancement of Science)の発言、主張などを紹介している。

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[ニュースソース]

Publishers 'taking funders for a ride' with mirror journals ― THE 2019/01/18 (accessed 2019-01-22)

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Are Mirror Journals a Better Path to the Open Access Flip? ― Scholarly Kitchen 2018/10/29 (accessed 2019-01-22)​