RDA(Research Data Alliance、研究データ連盟)は、5月28日、"RDA COVID-19 Recommendations and Guidelines"のプレ最終版を公開した。
これは、"RDA COVID-19 Working Group" が4月から作成してきた、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)流行下におけるデータ共有と再利用に関する提言およびガイドラインの第5版にあたるもの。
本レポートでは、特に重視する点として、緊急対応時における健康対策と臨床研究の影響を最大化するために適時かつ信頼できる方法で臨床データを共有すること、論文とともにデータ(特にオミックス(Omics)データ)の公開を人々に奨励すること、疫学データが早期の対応戦略と公衆衛生対策を支えていることを強調することなど7項目を提示。
本版の追加提言として、データの適時共有とプライバシーおよび機密性保護の間の公正なバランスを保つこと、有用な参照となりうる既存のSARS-CoV(SARSコロナウイルス)、MERS-CoV(MERSコロナウイルス)、EBOV(エボラウイルス)データをすぐに公開すること、研究コミュニティーに研究用ソフトウエア開発のベストプラクティスを適用するよう奨励することなど8点を示した。
[ニュースソース]
The Global Research Data Alliance Community Response To The Global COVID-19 Pandemic ― RDA 2020/05/28 (accessed 2020-06-01)
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2020年05月19日 RDA COVID-19 WG、"Recommendations and Guidelines"第4版を公開