COVID-19パンデミック下でも多くの研究成果はpaywallに阻まれている。cOAlition Sが全助成機関に同イニシアチブへの参加を呼びかけ(記事紹介)

2020年06月10日

ヨーロッパ

Plan Sは、6月8日、"Open Access lessons during Covid-19:no lockdown for research results!"と題する記事を公開した。

本記事は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミック下で、研究者が協調し前例のないスピードで研究を進めていることや、EC(European Commission、欧州委員会)によるCOVID-19データ共有プラットフォームの開始、Wellcome、Bill & Melinda Gates Foundationによるワクチン開発への多額の投資など世界的な協力体制が構築されていることを紹介。

その一方で、購読モデルを採用する一部の出版社が研究成果への自由な公開を一時的な措置としていることや、パンデミック下でもなお、あらゆる研究成果の75%がpaywall(支払いの壁)に阻まれていることを指摘。cOAlition SのこれまでのOA(オープンアクセス)の取り組みを紹介しながら、すべての助成機関にcOAlition Sへの参加を呼びかけている。

[ニュースソース]

Open Access lessons during Covid-19:no lockdown for research results! ― Plan S 2020/06/08 (accessed 2020-06-09)