理研、スーパーコンピューター「富岳」が4つのスパコンランキングで世界第１位を獲得したと発表

2020年06月24日

日本

理化学研究所は、6月23日、富士通と共同で開発・整備を行っているスーパーコンピューター「富岳」が、世界の４つのスパコンランキング（「TOP500」「HPCG」「HPL-AI」「Graph500」）で第1位を獲得したと発表した。

TOP500、HPCG、Graph500で同時に1位を獲得するのは、世界で初めてという。

各ランキングの詳細は以下のとおり。

・TOP500：ベンチマークプログラムの性能を競うもので、本ランク1位のスパコンは世界一のスパコンと称される。富岳は415.5ペタフロップスで2位の約2.8倍のスコア。日本のスパコンが1位を獲得するのは「京（けい）」（2011年11月受賞）以来。

・HPCG：産業利用など実際のアプリケーションでよく用いられる共役勾配法の処理速度のランキング。2位との性能差は約4.6倍だった。

・HPL-AI：ディープラーニングなど人工知能（AI）処理で用いられる演算性能のベンチマーク。2位との差は約2.5倍以上だった。

・Graph500：ビッグデータの解析において重要な指標となる大規模グラフ解析に関するランキング。第2位の約3倍、「京（けい）」の約2倍以上の性能を示した。

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