cOAlition S、Plan Sの影響を把握するモニタリングに関するこれまでの取り組みと最新情報(記事紹介)

2020年07月16日

ヨーロッパ

​cOAlition Sは、7月10日、"Monitoring the effects of Plan S on Research and Scholarly Communication:An update"と題する記事を公開した。

本記事は、Plan Sの影響を把握するためのモニタリングに関する枠組みのこれまでの取り組みと最新情報を示したもの。

本記事は、Plan Sが研究者の論文出版の慣行、研究およびその評価に多大な影響を及ぼす可能性があり、Plan Sガイダンス(Plan S Implementation Guidance)へのフィードバックで今後生じうる課題について約600件以上の回答があったことを紹介。

その課題について議論するためにPlan Sの影響をモニタリングする枠組みを構築したこと、特に若手研究者に与える影響に対するモニタリングを最優先課題としつつ、その他に「コスト(OA(オープンアクセス)出版費用、価格の透明性、公平性)およびリソース(研究者および研究支援スタッフの負担など)」「Plan Sの普及度(出版物の可視性やPlan Sの必須要件に準拠したオープンレポジトリの特徴)」「助成機関(各機関の能力や機関間のパートナーシップの状況)」など5つのモニタリングに関するトピックを設けていることなどを示している。

[ニュースソース]

Monitoring the effects of Plan S on ​​Research and Scholarly Communication:An update ― Plan S 2020/07/10 (accessed 2020-07-14)

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