NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、3月5日、「新型コロナウイルス感染症等による日本の科学技術への影響と科学者・技術者の貢献―科学技術専門家ネットワークアンケートによる東日本大震災時との比較」(調査資料-303)を公表した。これは、2020年7月に公表した速報の最終報告。
本調査は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックが及ぼす日本の科学技術と研究開発現場への影響について、科学技術の専門家(約2,000人)にアンケート調査を行ったもの。さらに、同感染症を含む新興感染症や自然災害等への対策に資する科学技術について意見も聴取し、2011年7月に同研究所が実施した東日本大震災後の調査結果と比較した。
その結果として、COVID-19の影響を直接的・間接的に受けていると答えたのは50%以上で、東日本大震災後の調査結果の5倍以上の科学者が、日本の科学研究は大きな打撃を受けておりその衰退を危惧しているという。また日本の科学者・研究者の果たす役割として、科学技術の専門家として科学的に正しいメッセージを出していくべきであると、東日本大震災後と同様に答えた。
新型コロナウイルス感染症等による日本の科学技術への影響と科学者・技術者の貢献―科学技術専門家ネットワークアンケートによる東日本大震災時との比較―(html)
※以上、NISTEP (accessed 2021-03-09)
[ニュースソース]
新型コロナウイルス感染症等による日本の科学技術への影響と科学者・技術者の貢献―科学技術専門家ネットワークアンケートによる東日本大震災時との比較― [調査資料-303]の公表について - NISTEP 2021/03/05 (accessed 2021-03-09)
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2020年07月13日 NISTEP、「新型コロナウイルス感染症等による日本の科学技術への影響と科学者・技術者の貢献に関するアンケート調査(速報)」を公表