NISTEP(National Institute of Science and Technology Policy、科学技術・学術政策研究所)は、4月28日、「コロナ禍を経た科学技術の未来-第11回科学技術予測調査フォローアップ-」(調査資料-309)を公表した。
NISTEPは、2019年11月の「第11回科学技術予測調査」公表後、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の大流行により、コロナ禍を経た科学技術の未来について同調査後の変化を把握するために、702 件の科学技術トピックのフォローアップ調査を実施した。本報告書は、2020年11月に公表した速報版の最終報告。
結果として、コロナ禍を経た社会と関連する科学技術は重要度が高く実現が早まる可能性があり、特に健康危機管理、仕事・働き方の自動化・オンライン化の科学技術トピックが顕著であった。また災害対応、情報セキュリティー、デジタル化、資源循環に関する科学技術トピックの重要度が高く、エネルギー変換、宇宙や深海などのフロンティア、高機能材料、計測に関わる科学技術トピックの一部は、実現が遅れる可能性があることなどが示された。
コロナ禍を経た科学技術の未来-第11回科学技術予測調査フォローアップ-- (html)
※以上、NISTEP (accessed 2021-04-30)
[ニュースソース]
コロナ禍を経た科学技術の未来-第11回科学技術予測調査フォローアップ-[調査資料-309]の公表について - NISTEP 2021/04/28 (accessed 2021-04-30)
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