Natureは、8月6日、"Major UK science funder unveils strict open-access policy"と題する記事を公開した。
本記事は、前半部で、UKRIのOA(オープンアクセス)ポリシーの大部分がPlan Sに沿ったものであること、許容していた6~12か月のエンバーゴを廃止し、リベラルライセンスの下、ゴールドルートもしくはグリーンルートのいずれかで即時OAで論文を公開すること、図書・モノグラフを対象に含めたことなど新ポリシーで改定された点を紹介。
後半部では、UKRIがハイブリッドジャーナルのうち、TJ(Transformative Journal、転換ジャーナルもしくは移行ジャーナル)の論文出版費用を助成することは明言しているが、NatureなどTJ以外のハイブリッドジャーナルでの論文出版に助成するかは未決定であることなどを示している。
そのほかに、多くの出版社がRRS(rights retention strategy)※に同意していないことや、出版社が本ポリシーに懸念を表明しているがPlan Sの代表は本ポリシーの導入を歓迎していることなども示している。
※購読ジャーナルで論文出版する場合にAAM(Author Accepted Manuscript、著者最終稿)の即時公開を求めることなどを盛り込んだcOAlition Sの戦略。
[ニュースソース]
Major UK science funder unveils strict open-access policy — Nature 2021/08/06 (accessed 2021-08-12)
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