NISO(National Information Standards Organization、米国情報標準化機構)は、8月19日、"Access & License Indicators(ALI)Recommended Practice"の改訂版の草案(NISO RP-22-202X)に対するパブリックコメントの募集を開始した。
8月19日~9月18日、本改訂版を公開し、変更・追加点事項についてパブリックコメントを受け付けている。
NISOは、無料コンテンツを示すのに使用されるメタデータとそのコンテンツの再利用などのライセンス条件のためのリンクを定義することを目的として、2015年にALI Recommended Practiceを公開。今回の改訂では、ALIの新たな定義属性として "applies_to"を追加した。
出版社やプラットフォームが"applies_to"が記述・定義されたALIを論文に付与することで、出版社やプラットフォームの利用者は、論文の公開範囲(共同研究者間限定、完全公開など)や、公開バージョン(VoR、AAMほか※)、公開要素(本文、抄録、参照文献リスト、引用情報など)で絞り込みができるようになるという。
※VoR:Version of Record。査読、レイアウトの調整、校正などの工程を経た正式な論文。AAM:Author Accepted Manuscript。著者最終稿。
[ニュースソース]
NISO's Updated Access & License Indicators (ALI) Recommended Practice Now Available For Public Comment ― NISO 2021/08/19 (accessed 2021-08-26)
Access & License Indicators (NISO RP-22-202X) ― NISO (accessed 2021-08-26)
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2015年01月22日 NISO、論文のアクセス権、ライセンス表示に関する推奨規準を発表