Springer Nature社は、12月14日、エジプトの2政府機関(STDF※1およびEKB※2)とTA(Transformative Agreement、転換契約または移行契約)を締結したと発表した。
本契約により、同国の研究者は同社の2,400以上のジャーナルにアクセスでき、同社のハイブリッドジャーナルおよび完全OA(オープンアクセス)ジャーナルのポートフォリオに出版するオプションも提供される。これにより、同国の研究者は年間3,000件以上のOA論文を同社から出版することが予想されるという。
本契約は、同社が同国で締結する初めてのTAであり、教育開発や持続可能なOA、研究者の科学コンテンツの充実などの推進が期待されている。
同社はEKBと長年にわたってパートナーシップを締結しており、35のエジプトのジャーナルをEKBに代わって出版している。
※1 Science, Technology and Innovation Funding Authority。エジプト科学研究省管轄による、先進国の科学者とパートナーシップ提携などを行う機関。
※2 Egyptian Knowledge Bank。エジプト大統領が開始した、教育関連の国家プロジェクトの立ち上げなどを行い、同国民があらゆる分野の知識や文化・科学的コンテンツにアクセスできるようにするためのイニシアチブ。
[ニュースソース]
Springer Nature and the Egyptian Government agree landmark deal to drive forward open research ― Springer Nature 2021/12/14 (accessed 2021-12-16)
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